ジャストシステム、ファイルサーバー肥大化対策システム「GDMS」新版


 株式会社ジャストシステムは18日、ファイルサーバー肥大化対策システム「GDMS 2.1」を発表した。3月1日より販売する。

 GDMSは、ファイルサーバーに保存されている不要なファイルを削除・移動する製品。何カ月もアクセスされていないファイルや内容が重複しているファイル、ファイル名が類似しているバージョン違いのファイルなどを整理し、運用コストの異なるファイルサーバー間で情報の利用頻度に応じて保存先を使い分ける“ファイルサーバーの階層化”が可能となる。ファイルのアクセス権設定をチェックし、機密情報や重要文書の適正な管理も支援するという。

 新版では、より簡単にファイルサーバーの階層化を行う機能が追加した。設定した条件に基づいた利用頻度が低いと判断したファイルを、メインの共有領域から運用コストのより低い2次保管領域に定期的に「退避」し、さらに一定期間利用されなかった場合に自動で「廃棄」する。退避する際には、ユーザーの利便性を損なわないよう共有領域に退避先へのショートカットを作成する。また、退避したファイルが更新された場合は、バックアップ頻度の高い共有領域に自動的に「復元」する設定も可能という。

 管理画面も一新し、共有領域や2次保管領域の使用量に加え、「退避」「復元」「削減」したファイル量などの運用状況を一目で把握できるという。

 同社では、「共有領域から2次保管領域へと段階的にファイルを整理することで、ファイルがすぐに削除されてしまうという心理的な負担を軽減しながら、業務上必要な情報を共有領域に集約できる」としている。

 価格は、管理対象サーバーのストレージ容量が10TBまでの「GDMS 2.1(10TB)」が280万円(税別)、3TBまでの「GDMS 2.1(3TB)」が180万円(同)、1TBまでの「GDMS 2.1(1T)」が130万円(同)。スキャン対象のファイルシステムはNTFSで、FATは対象外。

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(川島 弘之)
2012/1/18 13:21