Mozilla、法人向けにFirefox/Thunderbirdの延長サポート版を提供


 Mozillaは米国時間10日、FirefoxとThunderbirdの延長サポート版(ESR)を提供すると発表した。1月31日に公開が予定されているFirefox 10およびThunderbird 10から、ESR版の提供が開始される。

 Mozillaでは、2011年夏から「高速リリースサイクル」を導入し、原則6週間おきにFirefoxとThunderbirdの新バージョンをリリースしている。新バージョンの正式版がリリースされると旧バージョンはサポート対象外となるため、より長期のサポートを求める法人ユーザーなどのニーズに応える形で、延長サポート版の提供を行うことを決定した。

 Mozillaでは、ESR版のメジャーアップデートは年1回とし、その間はウェブやアドオンの互換性には変更を加えず、セキュリティ問題のみを修正するマイナーアップデートを通常版のFirefox/Thunderbirdと同じタイミングで6週間おきに提供していくと説明。詳細については、今後1週間以内に開発者向けのニュースグループと法人ユーザーワーキンググループのメーリングリストに投稿するとしている。

 現時点で提案として示されている公開スケジュールでは、ESR版は通常のFirefox/Thunderbirdの7バージョン(42週)おきにメジャーバージョンが公開される。また、2バージョン(12週)の間は新旧両バージョンがサポートされるため、ESR版は9バージョン(54週)の期間に渡ってサポートされる。

ESR版のリリーススケジュール案
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