オリゾンシステムズ、Linux対応のVDIソフト「VERDE」新版を発売


 オリゾンシステムズ株式会社は17日、米VirtualBridgesの仮想デスクトップツール最新版「VERDE v.5.5 SP-2」を発売した。

 VERDEは、サーバー集約型の仮想デスクトップ環境(VDI)を提供するソフト。ハイパーバイザーにLinux KVMを採用。同一基盤上からWindowsとLinuxの2種類のゲストOSを実行でき、サーバー上で動作するゲストOSをクライアントへ画面転送するだけでなく、クライアントにゲストOSをダウンロードしてオフラインでも利用できるのが特徴。

 管理面では、マスターとなる1つのゴールドイメージと、ユーザー個別のプロファイルを組み合わせ、カスタマイズされたゲストOSを各ユーザーに配給する「ゴールドマスター支給モデル」を採用しており、非常にシンプルに運用できる。

 新版では、RDPとNXに加えて、オープンソースの接続プロトコル「SPICE(Simple Protocol for Independent Computing Environment)」を採用することで、画面転送を高速化した。また、クライアント端末としてタブレットに対応したほか、USBデバイスなどに個人のVDIをダウンロードして持ち運べるようになった。さらにシステム管理者向けとユーザー向けのサービス画面をWebベースにすることで利便性を向上した。

 クライアント端末としては、Windows XP/Vista/7/Server 2003/Server 2008、Ubuntu 10.04 LTS、SUSE Linux Enterprise Desktop 11、Red Hat Enterprise Linux 6 Workstation、CentOS 6.0、MAC OS Xのほか、iPhone/iPadに対応。App Storeにて「iVERDE」アプリを無償公開する。Android版も近日提供予定。

 VDIのホストOSは、Red Hat Enterprise Linux 6、CentOS 6、Ubuntu 10.04 LTS、SUSE Linux Enterprise Server 11に対応。その上で稼働するゲストOSは、Windows XP/7/Server 2008、Red Hat Enterprise Linux 5.5/6、CentOS 5.5/6、UbuntuDesktop 10.04・11.04、Fedora 14、SUSE Linux Enterprise Desktop 11に対応する。

 価格はオープン。ライセンスはゲストOSの同時使用数でカウントする形態。同社、および日本IBM、トッパンM&I、MECなどのビジネスパートナー経由で販売する。

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