Windows 7に対応した仮想デスクトップ「VERDE」最新版-Mac OS Xでの動作も


 株式会社クローバワークスとオリゾンシステムズ株式会社は12月3日、仮想デスクトップ環境「VERDE」の最新版「VERGE 3.0」を発表した。12月8日より提供を開始する。

 VERDE(Virtual Enterprise Remote Desktop Environment:バーデ)は、仮想デスクトップ基盤のVDI(Virtual Desktop Infrastructure)とデスクトップ管理基盤のDMI(Desktop Managed Infrastructure)の両方をサポートするLinuxベースの仮想デスクトップ製品。仮想デスクトップを「ゴールドイメージ」として管理し、このゴールドイメージからユーザーごとの仮想デスクトップを作成する方式を採用しているのが特長。これにより、管理者はゴールドイメージに対してパッチ適用やアプリケーション管理などを行うことで、各ユーザーの仮想デスクトップに反映できる。ハイパーバイザにはKVMを採用。画面転送プロトコルは、VNCをベースに独自開発したプロトコルが使われている。

 最新版では、仮想デスクトップ用のOSとしてWindows 7をサポートしたほか、VDIクライアントとしてMac OS X Snow Leopardをサポート。また、低帯域でのマルチメディアをサポートするなどの機能強化が行われている。管理面ではクラスタリングに対応したWebベースの管理ツールの機能を強化したほか、ルールベースの支給方式とActive Directoryとの統合などが図られている。


Mac OS X Snow LeopardからWindows 7環境にアクセスすることも利用ユーザーのステータスを一元的に管理できる

 同時接続数による価格体系を採用しており、1シートあたり1万5625円、1000シート以上で1シートあたり6250円。





(福浦 一広)

2009/12/3 11:10