アシスト、IBM製ハードを利用したデータベース基盤構築パッケージの「高速I/Oモデル」


 株式会社アシストは4日、Oracle Databaseと、データベース基盤構築に必要なハード、技術支援サービスを組み合わせた「DODAIシリーズ」のラインアップを拡張すると発表した。日本IBMのハードを採用した「DODAI-i」において「高速I/Oモデル」を追加し、同日より提供を開始した。

 「DODAIシリーズ」は、Oracle Databaseをベースに、ハードの性能を最大限引き出す設計と事前動作検証を行い、導入支援サービスと組み合わせたデータベース基盤ソリューション。その中のラインアップとして、日本IBMのx86サーバー「IBMR System x」、ストレージ「IBM System Storage」などと組み合わせた「DODAI-i」を用意している。

 同シリーズでは、従来、「エントリモデル」と「ストレージコスト削減モデル」の2モデルがラインアップされていたが、ディスクI/Oのボトルネックを解消するために、Oracle Databaseの標準機能である「Automatic Storage Management(ASM)」と、高速I/Oデバイス「IBM High IOPS PCIe Adapter」(Fusion io製ioDriveのOEM製品)搭載サーバーを組み合わせ、「高速I/Oモデル」を提供する。

 アシストの検証結果によれば、「高速I/Oモデル」を利用した環境でのオンライントランザクション処理は、一般的なx86サーバーおよび外付けFC SANストレージを組み合わせた環境と比べて、約300倍の応答性能、および約28倍のスループット向上を実現しているとのこと。

 同社では「高速I/Oモデル」を、特にオンラインゲームやオンラインショッピングのような応答性能が求められるシステムや、負荷分散目的で分割していたデータベースを統合するシステム、SQLチューニングが困難なシステム、Webログ解析のように大量データの検索処理性能が必要なシステムなどに最適としており、2012年末までに10社への販売を見込んでいる。

関連情報