NTT Com、都内最大規模の「東京第6データセンター」を建設へ~クラウドサービスもシームレスに利用可能


 NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は25日、東京都北区に「東京第6データセンター」を建設すると発表した。総延べ床面積は約2万2000平方メートル(約3000ラック相当)で、2013年度第1四半期のサービス提供開始を目標としている。

 NTT Comの「東京第6データセンター」は、最寄り駅から徒歩7分、複数駅からのアクセスが可能な立地に、空調、消火、電力、セキュリティといった設備や建物設備と運用仕様を、顧客のニーズに従って柔軟に変更できる施設として建設が進められ、規模も都内最大規模になるとのこと。

 サーバー棟は、建物は安定した固い地盤層で支持されるのみならず、地震の衝撃を最大5分の1に抑えられる建物免震構造を採用し、東日本大震災クラスの地震でも、建物設備や顧客の機器への影響を最小限にとどめられるようにした。さらに、東京湾や荒川から離れているほか、万一の津波、洪水、高潮などが発生した場合でも、建物内への浸水を防ぐよう、水防対策を実施している。

 また、国内データセンターとしては初めて、電力損失の少ない大型ロータリーUPSを採用して省スペース設計を実現したり、外気冷房システムを取り入れたりするなど、国際的に競争力のある手法を採用しているため、コストパフォーマンスに優れるという。なお、PUE値は国内最高レベルという1.2を実現する。

 加えて、高速・大容量のインターネットバックボーン、Arcstar Universal Oneなどの豊富なネットワークサービス、データセンター間コネクティビティサービスを利用すれば、首都圏と海外のデータセンターを組み合わせた柔軟なシステム拡張に対応。自社のクラウドサービスと接続されているArcstar Universal Oneを利用可能なことから、接続回線費用を別途負担することなく、クラウドサービスをシームレスに利用できる点も特徴とした。

 このほか、仮想ネットワークの技術を用いて、クラウドサービスのリソースをデータセンター内、およびデータセンターをまたいで拡張したり、災害やパンデミックなどの発生時に、容易に遠隔地へ顧客データを移行したりすることも可能とのことだ。

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