シスコ、テレプレゼンス関連製品の強化を発表


 シスコシステムズ合同会社(シスコ)は25日、テレプレゼンス関連の新製品や機能強化を発表した。

 ハードウェアとしては、ローエンドのテレプレゼンス製品「Cisco TelePresence MX200」を投入する。価格帯を含めて、チームミーティングや個人オフィスに最適化されており、社内の多数の部屋へ導入するのに適しているという。加えて、設定も自動プロビジョニングにより容易に行え、15分ほどで稼働できるとのこと。

 また、「会議に参加できる拠点を増やしたい」「すぐに会議を開催したい」といったニーズに応えるため、管理製品の「Cisco TelePresence Conductor」を、2012年上半期に提供する予定。最適な会議開催ユニットに対して各会議を自動で割り当てられるので、複数拠点間の会議開催を簡素化し、高い利便性を実現するとした。TelePresence Conductorでは、従業員にバーチャル会議室のID番号を付与可能。従業員はこの番号を他者に伝えることにより、即座にミーティングを開始できるようになる。

 さらに、ベンダーを超えたオープンな相互運用性を確保する目的で、TC 5.0、Cisco TelePresence System(CTS) 1.8といったエンドポイントソフトを強化し、多地点での相互運用性のサポートと製品拡充を行った。ハードウェアトランスコーディング搭載デバイスを追加することなく、あらゆるCTSと標準ベースのサードパーティ製エンドポイントとの間で、相互運用性の実現を目指すとしている。

 このほか今回は、「Cisco TelePresence Server 8710/7010 v.2.2」、「Cisco TelePresence Multipoint Switch v. 1.8」での拡張性強化、「Cisco Media Experience Engine(MXE) 5600」での相互接続性強化、「Cisco TelePresence TMS 13.1」および「Cisco TelePresence Manager」でのOne Button to Push(ワンボタン)通話機能拡張など、多くの製品での機能強化が発表されている。

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(石井 一志)
2011/7/25 12:13