TIS、設定テンプレートを活用した勤怠工数管理ソリューション


 TIS株式会社は8日、勤怠工数管理の新サービス提供を目的として、株式会社日立ソリューションズとHCM(ヒューマン・キャピタル・マネジメント)分野で協業すると発表した。この協業に伴いTISは、日立ソリューションズの勤怠管理システム「リシテア」のライセンス販売契約を締結し、リシテアを標準採用した勤怠工数管理ソリューションを、同日より提供する。

 リシテアは、820社90万人(2011年4月現在)が利用する勤怠管理システムで、今回のソリューションでは、このリシテアとBIツール「Oracle Business Intelligence 11g」を組み合わせたほか、「時間外分析業務」「証跡管理業務」「36協定実績管理業務」「複数会社管理」などに対応した設定テンプレートを提供する。

 また、さまざまな仕様の複数システムと連携できる柔軟性を持つことから、グループ会社間での利用にも対応する拡張性を備えているほか、導入コンサルティングから保守・サポート、ハードウェアの調達・設定まで、勤怠管理システム導入におけるライフサイクル全般を、ワンストップで支援できる体制を整えている。

 なお、今回利用しているテンプレートは、TISが自社を始めとする勤怠管理システム導入経験をもとに整備したもので、この活用により、短期間かつ低価格での勤怠管理システム導入が可能になるほか、リシテアをベースとした、従業員による各種申請業務の効率化が実現するとのこと。さらに、Oracle Business Intelligence 11gによって、管理者や人事部門による勤怠情報の管理・分析業務の効率化も可能になるとしている。

 価格は1500万円(税別)から、導入期間は3カ月から。TISでは、特に対象の業界業種を定めず積極的に販売を進める考えで、関連ビジネスを含め、2014年までの3年間で累計50社の受注を目指すとのこと。加えて今後は、XaaS型などの提供モデルも検討していく意向だ。

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