富士通、パブリッククラウドサービスを豪州で提供開始


 富士通株式会社は28日、豪州のデータセンターでクラウドプラットフォームを稼働させ、豪州とニュージーランドでパブリッククラウドサービスを提供開始したと発表した。同社が、高信頼のクラウドプラットフォームを国外で稼働させたのは、今回が初めてとのことで、今後はシンガポール、米国、英国、ドイツでも2011年中に同様のサービスを開始するという。

 このサービスは、サーバーやストレージなどのICTインフラを、富士通のデータセンターからネットワーク経由で仮想的に提供するもので、基幹システムでも利用可能な、高い信頼性が特徴。国内では「オンデマンド仮想システムサービス」の名称で提供されている。

 このサービスを用いることで、ICTシステムを自前で構築することなく、用途に合わせてオンデマンドで利用可能になるほか、ポータルサイト上での簡単なマウス操作により、必要なICTインフラをセルフサービスで設定して、すぐに利用を始められるのが特徴だ。

 さらに、サービスがグローバルで標準化されたため、顧客企業は、情報セキュリティ確保や業務システムの統合・共通化によるコスト削減、ICTを使った新しい分野でのビジネス創出などに、グローバルで取り組めるのもメリットとのこと。

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