NTTデータが中小企業支援サービスを強化、Facebookも活用


BizMARE概要図

 株式会社NTTデータは21日より、中小企業の経営をWeb上で支援するサービス「BizMARE(ビズマーレ)」を強化し、3つの新機能を順次提供する。

 NTTデータは2009年より、会計事務所などの中小企業に向けて各種サービスを展開する事業者と提携し、中小企業を支援するBizMAREを提供している。中小企業の経営者や個人事業主、起業家に役立つコンテンツやパートナーの商材をWeb上で提供するもので、2009年の開設以来、1万人の会員に利用されているという。

 今回、「ニーズに即した業種特化サービスの強化」「大手Webサイトの機能活用」「サイト会員向け販促機能の強化」の3つの観点でサービス強化を図り、2月21日より段階的に新機能として提供する。

 「ニーズに即した業種特化サービスの強化」では、第一弾として、「会計事務所向けサービス」と「飲食業界向け情報の提供」を開始する。前者では、会計事務所と顧問先企業で日常的にやり取りされる訪問記録や監査報告書を一元管理できる、「BizMARE La Velta」という名称のクラウドサービスを提供する。

 後者では、飲食店の経営(予定)者に向け、店舗開業、経営ノウハウ、繁盛店事例、トレンドなど各種情報コンテンツを提供。NTTデータが提供する不動産総合ポータルサイト「HOME4U」と連携し、タイムリーな不動産情報の提供(3月上旬より)も予定する。

 「大手Webサイトの機能活用」では、Facebook、Google、Yahoo!との連携を図る。

 Facebook連携(2月21日より)では、BizMARE上に出品された商材ページにFacebook連動ボタンを設置し、商材の情報が口コミで発信される仕組みを提供。加えて、Facebook内にBizMAREファンページを開設し、よりグローバルに商品やキャンペーンの最新情報を発信できるようにする。

 Google連携(3月31日より)では、会計事務所向けのクラウドサービス「BizMARE La Velta」において、GoogleカレンダーやGoogle Docsとの連携を実現。Yahoo!連携(3月31日より)では、Yahoo!IDを用いたシングルサインオンを可能にする。

 最後の「サイト会員向け販促機能の強化」では、「HP作成代行サービス」を提供。加えて、サイト会員による自社商品のオンライン販売を支援するサポート機能なども盛り込んだ。

 同社では今後もサービスの拡大、連携、サイト会員の情報発信強化を図り、2014年度に会員50万ユーザーの獲得を目指すとしている。

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(川島 弘之)
2011/2/21 16:48