米Microsoft、Dynamics CRM 2011のオンプレミス版を提供


 米Microsoftは16日(米国時間)、CRMアプリケーションの最新版「Microsoft Dynamics CRM 2011」の提供を開始したと発表した。Microsoft自身が提供するクラウドサービス「Dynamics CRM Online」において、いち早く最新版の機能が提供されていたが、今回の発表により、オンプレミス型、パートナーホスティング型でも利用可能になる。

 Dynamics CRMは、Microsoftが自社開発したCRMアプリケーション。広く利用されているMicrosoft Officeをフロントエンドツールとして使えるなど、特に、ユーザビリティ面で多くのメリットを提供している。国内でもすでに、オンプレミス型では4年以上の実績を持ち、1つ前の「バージョン 4.0」からは、パートナーによるホスティング形態での提供も開始されていた。

 また2011年1月には、国内を含めた世界40地域、41言語で、オンライン版のDynamics CRM Onlineを先行提供。Salesforce CRMやOracle CRM On Demandといった先行するクラウドサービスからの乗り換え優待も用意し、普及を図っている。

 もともとDynamics CRMでは、クラウド、パートナーホスティング、オンプレミスの3つの環境を自由に行き来できることが、大きなメリットの1つとしてうたわれており、今回3つがそろったことで、競合他社を追撃する態勢が本格的に整ったことになる。

 なお、最新版では、1インスタンスで最大15万人の同時ユーザーを収容でき、1秒以内のレスポンスを維持可能なスケーラビリティを備えているとのことだ。

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