システム操作の“決定的瞬間”を動画で記録する「Remote Access Auditor 5」
エンカレッジ・テクノロジ株式会社は4日、遠隔システム操作を動画で記録する「Remote Access Auditor 5」を発売した。
Remote Access Auditorは、遠隔システム操作内容を動画とテキストで記録し、点検監査を効果的に行うことで、不正操作・誤操作によるシステムトラブルや情報漏えいリスクを低減する、リモートアクセス証跡管理製品。2005年の発売以来、リモートからベンダー保守を受けるユーザー企業や、データセンター事業者など数十社に導入されているという。
Remote Access Auditorを利用したクラウド環境への遠隔システム操作のイメージ |
操作記録をリアルに再現する専用再生プレーヤー |
新版では、画面上の操作の“決定的瞬間”を逃さず記録する「ウィンドウイベントセンサー」、さまざまなアプリケーションから直接操作記録を取得する「カスタムアプリケーションセンサー」を実装し、暗号化強度の強化(RSA 2048ビットの採用)を図った。
「ウィンドウイベントセンサー」は、従来記録が困難だったGUIアプリケーションのボタンクリックなどの瞬間を逃さず画面記録。同時にボタン名や変更後のフィールドの値を検索可能なテキストデータとしても取得する。
従来は、このようなアプリケーションの操作内容を点検するためには、記録を逐一再生する必要があったが、新機能を利用することで“決定的瞬間”を逃さず、操作個所の特定が容易になるという。
ウィンドウイベントセンサー |
「カスタムアプリケーションセンサー」は、カスタムアプリケーションセンサー用のAPIを利用して、パッケージアプリケーションや自社開発アプリケーションから直接、操作内容を送信するようカスタマイズできる機能。標準で取得できる操作内容と一元管理が可能となる。ユーザーの個別要件に合わせて、各種アプリケーションとの連携を構築するプロフェッショナルサービスも提供する。
価格は、システム一式で120万円から。
同社では「クラウドの浸透に伴い、システム運用管理のあり方が変わろうとしている。従来のオンプレミスでは、サーバールームへの入退室管理、監視カメラ、私物持ち込み制限などの物理的なセキュリティ対策が有効だったが、クラウド環境では意味をなさなくなる。Remote Access Auditorは、遠隔によるシステム操作内容を克明に記録し、クラウドにおけるシステム操作に対するリスクを低減させる」と訴求している。