MOTEX、PC資産管理のSaaS版「LanScope クラウドキャット」
トップ画面 |
エムオーテックス株式会社(MOTEX)は2日、IT資産管理のクラウドサービス「LanScope クラウドキャット」を発表した。クラウド基盤にマイクロソフトの「Windows Azure」を採用。IT資産に必要な機能を初期費用なしで使えるサービスとして、21日より提供する。
LanScope クラウドキャットは、IT資産管理のクラウドサービス。LanScope Cat6のうち「アセットキャット」「ログキャット」の機能を提供する。具体的には、「PC資産台帳」「ソフト資産台帳」「アプリ配布・インストール」「セキュリティパッチ適用状況管理」「ウイルス対策ソフト管理」「アプリ起動禁止」「勤怠管理」「電源管理・消費電力設定」「管理者警告」「利用者警告」「管理者レポート」が利用できる。
利用にあたっては、管理対象PCに軽量なエージェントをインストールする。このエージェントがPCのさまざまな情報を収集し、クラウドでの管理を実現する。
管理画面は、Silverlightを採用し一新。主なターゲットは中小企業となるため、管理者が不在の場合でも、一目で状況が分かるようグラフや配色を工夫した。
禁止アプリログ画面 | 端末ON/OFF画面 |
管理者への報告メール |
管理者レポートでは、毎日のPC利用状況、設定情報、HDD容量不足などリソースの変化、利用OS、セキュリティパッチ適用状況、インストールされているソフト、不許可アプリのインストール・利用状況などが報告されるが、より管理しやすいよう、定期的に管理者へ報告メールが届き、そこに記載されたURLから即座にWeb上の報告画面へ飛べるようになっている。
また、何らかのアラートがあがっている場合は、問題のPCへワンクリックで警告メールが送れるほか、省電力設定や最新のセキュリティパッチ配信などを一括してPCへ適用できる。
PCのON/OFFを自動で記録するため、PCの利用時間を把握しつつ、この情報を勤怠管理に活用することも可能だ。
MOTEXでは、「PC資産管理ツールの導入率は66%、まだまだ市場拡大の可能性がある。特に初期投資ができない中小企業での意識の高まりを感じている」とする。また、「成長のポイントは月額課金とクラウドサービスと考えた」ことから、マイクロソフトと提携しクラウドサービスを実現。専任者でなくても簡単に取り扱えるという特長から、中小企業をメインターゲットとするが、「社内の不正コピー、それに伴う損害賠償リスクを避けるために、大企業でのニーズも高い」として、規模・業態を問わず拡販するとした。
価格は、管理対象PCあたり500円/月、あるいは6000円/年。最低契約期間は3カ月、最低購入数量は5ライセンスからとしている。