富士通、プライベートクラウド環境構築ソフト5製品の機能を強化


 富士通株式会社は20日、プライベートクラウド環境を構築するソフトウェア5製品の機能を強化し、同日より販売開始すると発表した。

 機能強化されるのは、「Systemwalker Service Catalog Manager V14g」「Systemwalker Runbook Automation V14g」「Systemwalker Software Configuration Manager V14g」「ServerView Resource Orchestrator」「クラウド インフラ マネージメント ソフトウェア」の各製品。強化された製品群を利用すると、複数台の仮想サーバー(Webサーバー、アプリケーションサーバー、データベースサーバー)によるシステム構成一式を、プライベートクラウドとして容易に構築できるようになる。

 具体的には、各部門が管理する既存システムの構成情報を、自動で調査・集約する機能により、現状構成の見える化を実施。その情報をもとに、ネットワークやソフトウェアの設定までを含めた、多階層のシステム構成を標準化するとともに、この標準化したシステム構成をテンプレートとして登録し、再利用できるようにする。また配備後であっても、ユーザーはCPUやメモリなどのリソースを追加・変更可能なほか、サーバーの起動・停止、承認申請プロセスの設定などの運用操作も、自ら行えるという。

 こうした操作は、富士通のパブリッククラウドサービス「オンデマンド仮想システムサービス」と同様の画面デザインを採用した操作画面で行え、ユーザー自身が、容易にシステム構成一式を配備できる。またこの際に、運用を変えることなく、コスト、性能、機能といったシステム要件に最適な仮想化ソフトウェアを選べるとのこと。対応する仮想ソフトウェアは、VMware vSphere 4、Windows Server 2008 R2 Hyper-V、Red Hat Enterprise Linux 5に含まれるXen。

 価格は、「Systemwalker Service Catalog Manager V14g」のプロセッサライセンスが14万5000円(税別)、「Systemwalker Runbook Automation V14g」のプロセッサライセンスが15万円(税別)、ノードライセンスが2万円(税別)。

 また「Systemwalker Software Configuration Manager V14g」のプロセッサライセンスが10万円(税別)、「ServerView Resource Orchestrator」のサーバーライセンスが20万円(税別)、「クラウド インフラ マネージメント ソフトウェア」のサーバーライセンスが23万円(税別)となっている。

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