アラクサラ、ネットワーク仮想化に対応したボックス型レイヤ3スイッチのハイエンドモデル


GbE×24ポートモデルの「AX3650S-24T6XW」
SFPを多数搭載した「AX3650S-20S6XW」

 アラクサラネットワークス株式会社(以下、アラクサラ)は21日、ボックス型のレイヤ3対応GbE(Gigabit Ethernet)スイッチ「AX3650S」を発表した。提供開始は2011年3月を予定する。価格は190万円(税別)から。

 AX3650Sは、ボックス型レイヤ3スイッチ「AX3600Sシリーズ」の最上位に位置付けられるスイッチ製品。VLAN機能と、1台のスイッチを仮想的に複数のスイッチとして動作させるVRF(Virtual Routing and Forwarding)機能とを組み合わせ、ネットワーク仮想化を実現する、「ネットワークパーティション」機能に対応しているのが特徴という。

 この機能では、複数のネットワークを論理的に統合するのみならず、仮想的に分割したネットワーク間で、セキュリティや独立性を保っているため、ネットワーク設備投資の最適化が可能。ポート数についても、1Uサイズのボックス型としては最高レベルの高密度を実現しているので、大規模ネットワークについても、低コストで本格的な仮想化を実現するとしている。

 また、冗長電源を内蔵するほか、今後は、ソフトウェアのバージョンアップにより、スタック機能についてもサポートが予定されている。

 このほか今回は同時に、大規模な分散VRF環境にも対応できる視覚化ツールも提供を開始した。仮想化したネットワークの論理構成と物理的ネットワークの対応付けや、仮想化したネットワークに接続されている端末、サーバーなどの利用状況をわかりやすく表示し、ネットワーク管理を支援する。

 スイッチのラインアップとしては、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×24、10GbE(SFP+)×6の「AX3650S-24T6XW」、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×48、10GbE(SFP+)×4の「AX3650S-48T4XW」、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T×4、GbE(SFP)×20、10GbE(SFP+)×6の「AX3650S-20S6XW」を用意した。価格はそれぞれ、190万円(税別)から、291万円(税別)から、296万円(税別)から。

 なおアラクサラでは、AX3600Sシリーズ全体で、3年間に2万台の出荷を見込んでいる。

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(石井 一志)
2010/12/21 12:16