日立、電源・空調設備やIT機器の運用管理を一元化する「データセンタ統合管理サービス」


 株式会社日立製作所(以下、日立)は、データセンターのアウトソーシングをワンストップで請け負う「データセンタ統合管理サービス」を、20日から提供開始する。

 「データセンタ統合管理サービス」は、企業のデータセンターに必要な、電源・空調設備、IT機器の運用管理を日立が請け負うアウトソーシングサービス。従来は別々に行われることが多かった両分野の運用管理サービスを統合することにより、業務の重複、あるいは不足を解消し、作業集約による効率化、コスト低減、業務品質の向上などが図れるという。

 サービス対象は、データセンターやサーバー室を運営している企業で、建物に付随する受変電設備や空調換気設備、給排水設備などと、データセンター内に設置するIT機器やラック、電算用空調設備、UPSなどの運用管理業務をワンストップで行う。

 また今後は、IT設備連係技術を利用した空調稼働制御の最適化など、新技術を取り入れ、さらなる効率化・省エネルギー化の実現を目指すとのこと。さらには、ITILのフレームワークを活用し、情報システムを対象としている構成・変更管理、キャパシティ管理などの運用管理業務を、設備機器にまで拡張して適用できるようにする計画だ。

 なお日立では、今回のサービス提供にあたり、ビル設備の保守を含めた総合的なビル管理を行う日立ビルシステム、情報システムや付帯設備の保守・運用管理支援を行う日立電子サービスと連携。従来データセンター事業で培ってきた運用管理の経験・ノウハウを生かしつつ、日立グループのシナジーを発揮するとしている。

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(石井 一志)
2010/12/17 11:36