大塚商会とEMCジャパン、SANとNASを統合した統合ストレージパッケージ販売開始


 株式会社大塚商会とEMCジャパン株式会社は、SANとNASを統合した中堅大手企業向けユニファイドストレージパッケージ「TWIN NAS SAN/NAS統合ストレージパック」を共同で企画開発し、12月14日より大塚商会から販売開始すると発表した。価格はiSCSIモデルで418万円(税別)。

 「TWIN NAS SAN/NAS統合ストレージパック」は、3TB容量のファイルサーバー(NAS)と、1TB容量のアプリケーションサーバー領域(SAN)を標準で装備。設置作業、ファイルシステム作成、接続サーバデータ領域作成などの設定導入作業もセットにして提供する。SANの接続インターフェイスはファイバチャネル(FC)とiSCSIの2種類から選択可能で、価格は、FCモデル498万円(税別)、iSCSIモデル418万円(税別)。

 両社では、本パックで分散しているファイルサーバーやアプリケーションサーバー領域を統合することができるほか、高度な冗長性やバックアップ機能により、基幹系システムなどで耐障害性に優れたシステムを実現するとしている。また仮想化にも対応し、大容量データ管理の統合とあわせて運用管理コストの削減も可能であるという。

FCモデルの利用イメージiSCSIモデルの利用イメージ

 FC、iSCSI両モデルとも、ファイルサーバーはRAIDコントローラー、ハードディスク、電源に到るまで二重化されている。また、RAID6のディスク構成により、二重障害が起きてもデータを保護し、バックアップデータからの復旧も可能。

 アプリケーションデータのバックアップは、FCモデルでは1TBのアプリケーションデータ領域とバックアップ用に同容量のレプリケーション領域を持ち、データの変更部分のみを1日1回複製し保持する。iSCSIモデルは1TBのアプリケーションデータ領域を確保し、別途バックアップシステムとの連携に対応する。

 アプリケーションデータ領域は、RAIDコントローラーやデータ転送経路の二重化などによる堅牢なストレージ構成を取ることで障害発生による業務中断の可能性を軽減。万一、稼働しているアプリケーションサーバに障害が発生した場合でも、データはストレージ側で保護されているとしている。

 ファイルサーバーのバックアップでは、3TBの大容量を用意し、1日分の更新データを毎日夜間にバックアップするほか、物理的なディスク障害を考慮して、データの変更部分のみを60分以内に複製する機能を備える。

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