富士通ソフト、特権IDのシステム利用状況を見える化するサービス


 株式会社富士通ソフトウェアテクノロジーズ(以下、富士通ソフト)は16日、特権IDユーザーのシステム利用状況を「見える化」するサービスを発表した。11月末より提供する。

 同サービスは、監査対応に必要な特権IDによるシステム利用状況レポート(監査用)を作成するためのログデータ収集、分析、レポーティングシステムを短期間で構築するもの。

 監査条件を基に不正アクセス・不正操作を見える化するため、さまざまなセキュリティ統制ツールのログからレポートを作成。監査要件に合わせた個別レポートの作成にも柔軟に対応する。対応するセキュリティ統制ツールは、ID管理の「LDAP Manager」、アクセス管理の「CA Access Control」「SHieldWARE」。対象ツールの追加にもオプションで対応する。

 運用中の対象業務サーバーにソフト導入は不要。標準的な4種類のレポートが提供され、ユーザーに監査に関する特別な知識は不要。これにより、最短約1カ月の短期間でレポーティングシステムを構築できる。

 これに併せて、中堅ユーザー向けに短期導入が可能なシングルサインオン(SSO)ツール「AuthONE」をバージョンアップした。強化点としては、対象システムの認証方式を自動解析し登録する機能を加えた。それぞれの認証方式を調査せずに済むため、導入の短期化が図れる。また、認証サーバーの冗長構成にも対応した。

 監査やSSOなど今回の施策を組み合わせて、ID管理を中心としたセキュリティ統制ソリューションを強化し、提供していく方針。

 価格は、特権ID監査レポーティングシステム構築サービスが300万円から。AuthONEが300万円から。2012年度末までにそれぞれ100システムの販売をめざす。

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(川島 弘之)
2010/11/17 06:00