日立電サ、他システムとの連携機能が強化された入退室管理システム


機能強化の概要

 日立電子サービス株式会社(日立電サ)は30日、『「Webvisor」入退室管理システム』の機能強化版を発表した。他システムとの連携機能を強化しているのが特徴。提供は同日より開始する。

 「Webvisor」入退室管理システムは、非接触ICカードやアクティブ型RFIDタグによる認証、指静脈認証などの機能を備えた統合型入退室管理システム。今回の機能強化版では、顧客からのニーズが高かった、日立電サのIPカメラ版映像集中管理システム「IP-RecManager」、就業管理システム「Hi-CoreTime」などとの連携機能が追加された。これにより、詳細な証跡管理や正確な労務管理など、高度な管理/監視機能を実現したという。

 IP-RecManagerとの連携では、認証操作をトリガーとした録画開始、入退室の履歴を参照した映像検索などが可能なほか、入退室管理画面から、IPカメラのライブ映像を表示することもできる。

 また、Hi-CoreTimeとの連携では、入退室の履歴を就業データとして登録可能。このほか、総合セキュリティログ管理ソリューション「SecureEagle/SIM」との連携もサポートし、入退室管理システムや他機器のログの集中管理、複数ログの相関分析やレポートなどを行えるようになった。

 さらに、従来は4ゲート単位での構築が必要だったアクティブRFIDタグによるハンズフリー認証において、1ゲートから構築できるように改善したほか、これまでの入退室管理システムと比べ、価格の約3割削減、標準納期の約1カ月短縮が実現したとしている。

 価格は個別見積もりだが、20ゲートモデルの参考概算価格は、SE費用込みで1575万円から。日立電サでは、2012年までに累計10億円の販売を目標としている。

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(石井 一志)
2010/9/30 14:18