富士通、物流業界向けの運行支援クラウドサービス「TRIAS/TR-SaaS」


 富士通株式会社は10日、無線通信機能付デジタルタコグラフ(デジタコ)とインターネット経由で活用するSaaS型運行支援システムを連携させた、物流業界向け運行支援システムをクラウドサービスで販売すると発表した。サービス名称は「TRIAS/TR-SaaS」で、価格は月額3200円(税別)から。

 TRIAS/TR-SaaSは、無線通信機能付デジタコでリアルタイムに収集した車両の運行情報やドライバーの作業情報を、クラウドベースで管理・分析する、物流業界向けサービス。ユーザー企業は、自社で運行管理システムを構築することなく、インターネットにつながるPCを用意するだけで、車両に搭載したデジタコの運行情報分析が行える。

 これによって、車両の車速や時間・エンジン回転数などの情報と運転評価表をもとに、ドライバーへの運転指導などが行えるようになるため、ドライバーに対して安全運転を徹底可能。また、運行経路の効率化、燃費向上による環境貢献、運転日報の自動出力によるドライバーの作業負荷軽減などを実現するとした。

 加えて、車両の運行情報やドライバーの作業情報などの各種データは、堅固なファシリティ管理とセキュリティ対策を施した、富士通のデータセンターで管理されるため、ユーザー企業は安心して利用できるとのこと。

 富士通では、無線通信機能付デジタコとSaaS型運行支援システムをあわせ、2012年度末までに100億円の販売を目標としている。

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