米Verizon Business、企業向けクラウドストレージサービスを提供


 米Verizon Businessは15日(米国時間)、クラウドベースの「ベライゾン・クラウドストレージ」と、一連のデータ保持に関するITコンサルティングサービスの提供を開始すると発表した。サービスは、米国を含む世界16カ国で7月初めから提供される

 ベライゾン・クラウドストレージは、インターネットを介して企業がデータを取り扱えるようにする、従量制のクラウドストレージサービス。変化するビジネスニーズに合わせ、SANやNASなどの従来型ストレージを補完するものとしても、または単独のソリューションとしても利用できるという。

 データは、安全なマルチテナント型ファイルシステムや暗号化転送など、堅牢な物理的・論理的セキュリティで保護されるほか、保管データに対するアクセス方法についても、ソフトウェア、API、サードパーティアプリケーションなど、多数の方法をサポートするとした。

 なおサービスは、クラウドストレージ事業者であるNirvanixの「Storage Delivery Network」を利用して提供されるとのこと。今後、2010年後半には、米国ならびに欧州のデータセンターにNirvanixマネージド・ストレージ・ノードを追加配備し、2011年にはアジア太平洋地域においても、ノードを配備する計画だ。

 また同時に、ITコンサルティングサービス「ベライゾンデータ保持サービス」を提供し、企業がデータの保管場所、その使用方法、アクセス方法を把握できるよう企業を支援。その状況と事業目標を念頭に、ストレージ戦略の策定および実践を可能にするとしている。

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(石井 一志)
2010/6/17 13:03