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最小4Uサイズから柔軟に拡張可能、日本ヒューレット・パッカードのハイパーコンバージドシステム「HPE HC 380」

 日本ヒューレット・パッカード株式会社は19日、仮想マシンを容易に導入できるハイパーコンバージドシステム「HPE Hyper Converged 380」を発表した。同日より提供を開始する。

 Hyper Converged 380は、ラック型x86サーバー「HPE ProLiant DL380」をベースにしたハイパーコンバージドシステムで、、最小2ノード(4Uサイズ)から最大16ノードまで拡張できる柔軟性を持つ。新しく追加されたノードは管理ソフトによって自動的に認識され、クラスタに統合される仕組み。仮想化、クラウド、VDIの3つのワークロード構成から1つを選択し、ストレージ/ネットワーク/コンピューティング/グラフィックスの各オプションをカスタマイズすることで、ビジネスニーズに最適な構成を実現するとした。

 仮想化基盤としてはVMware vSphereを採用。ストレージは1ブロック(8ドライブ)あたり4.5~8.4TBの利用可能領域から選択でき、1ノードには3ストレージブロックまで搭載できるので、1ノードあたり最高25.2TBのストレージ容量を搭載可能。SSD/HDDのハイブリッド構成、およびすべてHDDの構成を選択できる。

 直感的なユーザーエクスペリエンスを持つ管理ソフトや、仮想マシンの配備を行うためのカスタマイズ可能なテンプレートを利用すると、わずか5回のクリックで仮想マシンを導入し、15分で容量を追加できるという。また、すべての操作はモバイルデバイスからも可能で、配備だけでなく削除や再設定も容易に実行可能。内蔵された分析機能とツールを使えば、IT部門は仮想マシンの無秩序な拡大や過剰な配備を90%削減できるとした。

 また単一の管理画面から、わずか3回のクリックで、サービスの中断なしにファームウェアやドライバを更新できるため、ミスが発生する可能性が減り、その結果、稼働時間が増加するとのこと。加えて、1つの窓口でハードウェア、ソフトウェアおよびプライベートクラウドとVMware環境の両方に対応できる点もメリットという。

 価格は、最小構成の2ノードで1480万円(税別)から。

石井 一志