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カスペルスキー、ランサムウェアへの対抗機能を備えたWindowsサーバー用セキュリティソフト

 株式会社カスペルスキーは18日、Windows Server用セキュリティソフトの新版「Kaspersky Security 10 for Windows Server」を販売開始すると発表した。プログラムの提供は、2016年5月後半からダウンロード形式で行う予定。

 Kaspersky Security 10 for Windows Serverは、Windows Server向けのセキュリティソフト。ヒューリスティックアナライザ、クラウドプロテクションなどの多層防御の仕組みにより、既知の脅威だけでなく未知の脅威も検知できるほか、Server Coreモード、クラスター構成、ターミナルサーバーなど、法人におけるサーバーのさまざまな利用構成に対応するという。また、インストールやアップデートの際に再起動が不要で、サーバーを停止する必要がないため、メンテナンスが容易な点も特徴とした。

 今回は、ランサムウェアの脅威に対抗するため「アンチクリプター」機能が搭載された。共有フォルダ内のファイルに対して悪意のある暗号化の試行があった場合に、その攻撃を仕掛けているPCからのアクセスをブロックする。

アンチクリプター機能の管理画面例

 また、不要なアプリケーションの起動をブロックし、マルウェアへの感染リスクを低減させる機能も搭載した。起動ルールの設定により、実行ファイル、スクリプト、MSIパッケージの起動や、DLLモジュールのロードを許可/ブロックできる。

 なおKaspersky Security 10 for Windows Serverのライセンスは、サーバーセキュリティ製品「Kaspersky Security for File Server」、エンドポイントセキュリティ統合プラットフォーム「Kaspersky Endpoint Security for Business - Advanced」「同 for Business - Select」(アプリケーション起動コントロール機能は含まれない)に含まれている。

 価格は、Kaspersky Security for File Serverの場合、最小構成の10クライアントで4万6600円(税別)から。

石井 一志