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ネットギア、耐障害性を高めたスタッカブル・レイヤ3スイッチ「M4300シリーズ」など
(2016/3/30 16:13)
ネットギアジャパン合同会社(以下、ネットギア)は30日、PoE給電対応のフルマネージドレイヤ3スイッチ「M4200シリーズ」1モデルと、スタッカブル・フルマネージドレイヤ3スイッチ「M4300シリーズ」9モデルを発表した。中堅企業のアクセスレイヤ、または中小規模ネットワークのコアスイッチに適しているとのことで、4月下旬の発売を予定している。
新製品のうちM4300シリーズは、10Gbpsスタッキングアーキテクチャを採用し、多くのGigabit Ethernet(GbE)/10GbEポートを収容できるスタッカブルスイッチ。NSF(Non Stop Forwarding)転送と、スタックマスターの切り替わり時に通信へ影響を与えないヒットレスフェイルオーバーにより、一般的なデュアルリング型トポロジーに加えて、より耐障害性の高いスパイン&リーフ型のトポロジーを構成できる。スパイン&リーフ型では、リーフスイッチに障害が発生しても、ほかのスイッチのトラフィックには影響がないため、より耐障害性の強いネットワークを実現できるとのこと。
レイヤ3機能は、IPv4/IPv6のユニキャスト、マルチキャストルーティングに対応し、ルーティングプロトコルはRIP(IPv4)、OSFP(IPv4/IPv6)をサポート。ポリシーベースルーティングも、IPv4/IPv6ともに対応した。
このほか、VLAN、各種スパニングツリー、リンクアグリゲーション、LLDP-MED、IGMPv3、MLDv2、IEEE 802.1xポート認証(RADIUS)などの機能を搭載し、OpenFlow 1.3にも対応しているとのこと。
ラインアップには、ポート数とスピード、PoE+の給電能力により異なる9機種を用意する。いずれの機種も1つのスタックに組み込めるため(スタック内で最大8台まで)、用途にあわせてGbEと10GbEの混在したスイッチを単一のスイッチとして管理・運用できる。また1Uハーフサイズの2モデルを除き、電源ユニットを追加することで、電源の二重化もしくはPoE+給電能力の増強が可能だ。
一方のM4200シリーズは、「GSM4210P」1モデルが提供される。PoE+給電に対応した1GbE/2.5GbEを8ポート(うち2ポートは5GbEにも対応)と、アップリンク用に、10GbEポートを搭載できる2基のSFP+スロットを備えている。
このマルチギガビット対応とPoE+給電対応により、IEEE 802.11ac Wave2アクセスポイントのインストールに最適化されており、2つの10GbEアップリンクとノンブロッキングアーキテクチャにより、8台のWave2 アクセスポイントを接続してもパフォーマンスに影響を与えないとのこと。
価格は34万円(税別)。