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JFEシステムズとシーイーシー、税務関係書類の電子データ化・長期保存ソリューションを提供

 JFEシステムズ株式会社と株式会社シーイーシーは17日、税務関係書類の管理分野において連携すると発表した。これに伴い、両社が強みとする製品を組み合わせ、電子データ化・長期保存ソリューションを提供開始する。価格は500万円から。

 このソリューションは、既存の複合機を利用し、書類をスキャンするだけの操作でe-文書保存を行えるようにするもの。領収書、契約書、請求書といった税務関係書類をシーイーシーの「SmartSESAME MultiScan!」でスキャンして電子化するとともに、JFEシステムズの「DataDelivery」がタイムスタンプ局と連携してタイムスタンプを自動付与する仕組みも提供する。こうしたタイムスタンプ付与、一括検証(タイムスタンプ・スキャン属性)、入力者情報の保存によって、改ざんリスクのある電子データの真実性を確保するとのこと。

 また、OCR連携により、文書情報の登録をスムーズに実現し。DataDeliveryで保管された文書の高速検索を行えるようにしている。複数条件の組み合わせや、日付、金額の範囲指定など、さまざまな検索機能を利用できるとのことで、税務関係書類の照会業務を大幅に効率化するとした。

 さらに、スキャンした電子データだけなく、既存の業務システムやERPパッケージなど、さまざまな上位システムで管理しているデータと連携し、統合的なデータ管理を行うこともできる。

 なお、複合機はキヤノン、コニカミノルタ、シャープ、東芝テック、富士ゼロックス、リコーに順次対応する予定。

 両社では、金融機関、製造業、流通業、公共・文教系を中心に、大量の帳票・ドキュメント類を管理する企業・団体へ拡販する考えで、今後3年間に300社への導入を目指すとしている。

石井 一志