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富士通、クラウドビジネス強化のため仏UShareSoftを買収

 富士通株式会社は17日、クラウド環境におけるアプリケーション構築の自動化ソフトウェアを提供するフランスのソフトウェア開発会社であるUShareSoftの全株式を取得することで同社と合意し、10月30日に契約を締結したと発表した。

 UShareSoft社は2008年に創業し、欧州や日本、アジア、米国においてマルチクラウド環境におけるシステム構築支援ソフトウェアなどを提供している。

 富士通は今回の買収により、UShareSoftの主要ソフトウェアである「UForge」を富士通のクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5」のサービスに組み込むとともに、UShareSoftを欧州におけるクラウドサービスの研究開発拠点として位置付け、クラウドビジネスの強化とグローバル展開の加速化に取り組んでいくとしている。

 富士通執行役員の佐川千世己氏は、「当社は、このたびのUShareSoft社の買収により、クラウドサービス『FUJITSU Cloud Service K5』のサービスをさらに強化させていきます。これにより、当社のクラウドサービスとお客様環境におけるアプリケーションの容易な移行を実現する新しい付加価値が、デジタルビジネス・プラットフォーム『FUJITSU Digital Business Platform MetaArc』に追加されます。さらに、欧州における当社のソフトウェア、クラウド関連の事業会社であるFUJITSU Enabling Software Technology GmbH (本社:独ミュンヘン)やFujitsu RunMyProcess SAS(本社:仏パリ)との連携により、グローバルなクラウド市場における当社の地位をさらに向上させるものになると、期待しています」とコメントしている。

三柳 英樹