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小売専門店向けシステム「SpecialtyQube」新版、タブレットでのPOS稼働に対応

欠品を防ぐ機能やCRM機能の強化なども

 クオリカ株式会社は26日、小売専門店向けシステム「SpecialtyQube」をバージョンアップすると発表した。同日より新版の提供を開始する。

 SpecialtyQubeは、小売専門店に必要な業務をWebシステムで利用できるソリューション。発注、仕入れ、POS、移動、棚卸し、売り掛け・買い掛け、顧客管理、ポイント管理といった、小売業に必要な機能を一括して提供する。

 今回の新版では、本部向けの「MD機能(MDQube)」、顧客アプローチのための「CRM機能」、店舗で使用する「POS機能(RealQube)」の3つのソリューションを強化した。

 このうちMD機能では、店舗属性や商品属性を配分時の条件に追加することで、最適な商品配分を行えるようにした。これにより、初回配分や追加投入時により細かい判断が可能になり、店頭での欠品・チャンスロスを減少させるという。

 またCRM機能では、既存機能をベースに、ポイント連携・プロモーション機能の管理を強化。共通APIを提供することで、チャネルごとに分散されていたECサイトと店舗間の情報収集・蓄積・分析を実現した。さらに、ポイント関連機能やプロモーション関連機能を強化し、個々の顧客ニーズにマッチしたリコメンドを行うことで、来店頻度向上、買い上げ点数・金額増を支援するとしている。

 最後のPOS機能では、タブレット端末(Windows 8.1、iPad)やノートPCでのPOS稼働を実現し、イベント・催事やセール時などにおいて、簡単なPOS増設や店頭での前さばき販売を可能にした。あわせて、Bluetooth接続でスキャナ・レシートプリンタといった周辺機器を利用できるようにしたとのこと。

タブレットPOSの運用イメージ

石井 一志