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シンクライアント運用体制・業務の見直しを支援、CTCがサービス開始

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は27日、シンクライアント運用サービスを開始した。働き方改革やセキュリティ強化のため利用拡大するシンクライアントにおいて、顧客の運用体制・業務の見直しを支援する。

 背景としては、シンクライアントを導入する企業が増える中、システムのパフォーマンス低下や管理システムでの障害が多くの社員に影響を及ぼすこともあり、負荷状況に応じたサーバーの増減や障害時の迅速な対応などが、導入企業に求められているという。

 新サービスでは、CTCシステムマネジメント株式会社(CTCS)が、10年間にわたって提供してきたシンクライアント運用のノウハウを体系化。マルチベンダーの特色を生かし、顧客の環境に合わせて、メーカーや製品に依存しないサービスを提供する。

 顧客のシンクライアント導入からサービス開始までの期間を短縮し、業務フローや手順書などのテンプレートや遠隔運用サービスにより運用体制を効率化することで、顧客が自社運用するのに比べてTCOを最大3割削減するとしている。

 サービスメニューは「運用設計サービス」「運用代行サービス」「テクニカル運用サポート」の3種類。「運用設計サービス」は、運用タスク・運用体制の維持に必要なルールおよび管理手法などを定め、「運用業務一覧表」「運用設計書」「業務フロー」を作成する。加えて、定めた運用設計に基づき、パッチの適用や設定変更などの定常業務を遠隔から行う「運用代行サービス」や、や障害時の切り分けや問い合わせを代行する「テクニカル運用サポート」を用意し、運用の効率化を図る。

 CTCでは、関連するシステム構築やコンサルを含め、1年間で30億円の売り上げをめざす。

川島 弘之