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ソニックガーデン、kintoneを使った「納品のない受託開発」開始

 株式会社ソニックガーデンは10日、新しいソフトウェア受託開発のビジネスモデル「納品のない受託開発」において、サイボウズ株式会社の「kintone」を採用。「納品のない受託開発」で主に取り扱っていたインターネットを活用した「新規事業」の領域に加え、企業内で社員が利用する「業務改善」のシステム開発についても、サービス提供を開始する。

「納品のない受託開発」のメリット

 「納品のない受託開発」は、費用を月額定額とすることで金額の見積をなくし、同社が開発と運用を区別せずにずっと続けるソフト受託開発の新ビジネスモデル。必要な全ての工程をエンジニアが顧客ごとに顧問のように担当することで、インターネットを活用した「新規事業」を行うスタートアップのうち、特にエンジニアが不在の顧客を中心にサービス提供してきた。

 「新規事業」向けのサービスではRuby/Ruby on Railsを使って開発していたが、新たに「業務改善」向けのサービスを開始するにあたって、ゼロからフルスクラッチで作る必要がない「kintone」を採用。費用対効果の高いサービス提供を開始するという。

 サービス提供の流れとしては、初回の打ち合せで「納品のない受託開発」について説明すると同時に、システム化が必要な本当のニーズについて議論。いざ開発を始める際は、初月だけ無料で対応し、お試し期間として効果を実感した上で、次月から本契約となる。以降はずっと毎月定額で開発と運用が続く。

 「kintone」を採用した今後の展開について、自社のリソースだけでは間に合わない部分については、「kintone」を扱える全国各地のエンジニアとパートナーシップを組み、より多くの顧客に対応していく考え。また「kintone」だけでは実現できない機能を支援する「kintone連携サービス」も開発中で、2015年に公開する予定という。

川島 弘之