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サーバーワークス、AWSの複数リージョンを活用できる事業継続ソリューション

 株式会社サーバーワークスは26日、NECが提供する高可用性ソフト「CLUSTERPRO」をAmazon Web Services(AWS)のクラウドサービス上で展開する事業継続ソリューションを発表した。業務系・基幹系システムをAWSへ移行するプロジェクトが増加していることを受け、より高い可用性要件、および事業継続(BCP/DR)をAWS上で実現できるという。

 今回提供するのは、NECが提供するCLUSTERPROと、サーバーワークスが提供するAWS運用の自動化サービス「CLOUD AUTOMATOR」を組み合わせ、AWSのリージョンをまたいだ冗長構成を容易に実現するソリューション。冗長構成を組む場合、通常は稼働系および待機系の双方を起動させたままで運用するのが前提になる。しかしCLOUD AUTOMATORを使用すると、「あらかじめ設定されたスケジュールに従い、同期を行うタイミングだけ待機系を立ち上げる」運用が可能。こうして、使用しない時間帯にサーバーを停止させることで、コスト効率の良いリージョン間の冗長構成が可能になるとした。

 また、同期を行うタイミングをCLOUD AUTOMATORで指定できるため、DRで計画が必要となるRPO(目標復旧時点)を、ユーザー自身が簡単にスケジュール可能な点もメリット。さらに、リージョン間のデータ同期を差分のみで実現できるほか、AWSが持つ全世界11カ所のリージョンを活用して、複数のリージョンにまたがるDRを現実的なパフォーマンスで行えるとしている。

 なおサーバーワークスでは、このソリューションについて、今後3年で150社、5億円の売り上げを目指すとのこと。

石井 一志