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ハイブリッド環境に対応したクラウド管理基盤「VMware vRealize Suite 6」

 ヴイエムウェア株式会社は15日、クラウド管理プラットフォームの最新版「VMware vRealize Suite 6」を発表した。「vCloud Suite」がオンプレミス・プライベートクラウド環境の管理ツールなのに対し、こちらはハイブリッド環境を対象としたもの。最新版では物理環境、VMwareとそれ以外の仮想環境やパブリッククラウドなどを一元管理できるようになっている。

 VMware vRealize Suite 6は、複数の製品から構成されるスイート製品で、中核となるのが「VMware vRealize Operations 6.0」(旧称:VMware vCenter Operations Management Suite)。新版ではスケールアウト型アーキテクチャを採用し、従来版と比べて8倍の拡張性を実現したほか、複数台で自動的にデータをコピーする機能も実装された。

 また、強化された分析機能や問題検出、スマートアラートなどの新機能も搭載。複数の症状から成る複雑な問題を迅速に特定し、解決策を提示してくれる。提示される解決策には、ポリシーに準拠して修復を開始するためのリンクも含まれる。例えば、CPU負荷が高くなりすぎた場合に「ミッションクリティカルでないVMを停止する」といった解決策が提示され、ボタンをクリックするだけで実際に停止処理が行える。

 加えて、新製品となる「VMware vRealize Code Stream 1.0」も同梱された。DevOpsにおける継続的デリバリーソリューションで、ヴイエムウェアにとっては初めての開発者支援機能となる。開発チームと運用チームの両方に単一のダッシュボードを提供し、ソフトウェアのリリースプロセス全体を自動化するとともに、ステージを移行する際のガバナンスを強化する。Jenkins、Bamboo、Git、Subversionなどのオープンソースとも統合可能だ。

 このほか、ITサービスの課金などを管理する「VMware vRealize Business 6.0」(旧称:VMware IT Business Management Suite)、ITサービスやアプリケーションの提供を自動化する「VMware vRealize Automation 6.2」(旧称:VMware vCloud Automation Center)、ロールベースのアクセス制御を実現する「VMware vRealize Log Insight 2.5」(旧称:VMware vCenter Log Insight)などが含まれる。

 市場想定価格は84万4000円(税別)/CPUから。VMware vRealize Code Streamは単体でも利用可能で、市場想定価格は15万7000円(税別)/OSインスタンス。