ニュース

NTTデータ、コンテナアプリ型のモバイル活用基盤「MERMaides」

 株式会社NTTデータは15日、スマートデバイスの安全な業務活用を実現する「MERMaides(マームエイデス)」を発表した。11月から販売し、3年間で50億円の売上をめざす。

 MERMaidesは、Android/iOS上で動作するコンテナアプリとサーバーシステムから構成されるモバイル活用基盤。企業のPC・社内システムとスマートデバイスをシームレスに接続し、スマートデバイス上で決裁などの業務システムを利用できるようにする。

 具体的には、スマートデバイス上に業務用領域(コンテナ)を作り、この中でのみ動作するアプリを提供する。アプリ内で作成・ダウンロードしたファイルや撮影した社員などはすべてコンテナ領域内で強固に保護され、許可されていないユーザーや他アプリからは閲覧・操作が一切できない。

 PCとモバイル間でデータを自動同期され、オフラインでもアプリが使用可能。社員の属性・場所・時間などに応じて使えるアプリや機能を自動的に制御する機能も備え、万が一、スマートデバイスを盗難・紛失した場合は、管理者がコンテナ領域のみを遠隔消去できる。

MERMaides構成図
MERMaides機能一覧

 昨今、スマートデバイスの業務利用が進んでいるが、用途はメール、電話、予定表の確認などに限られているケースも多く、社内のPCで作成したファイルをスマートデバイスで活用するのにも一手間要ったりと、スマートデバイスの利便性が十分に生かされていなかった。また、スマートデバイスはPCと異なり、盗難・紛失のリスクが高いため、セキュリティ対策をいかに実現するかも課題となる。そうした課題を解決し、スマートデバイスの優れた携帯性を業務に生かせるように開発されたのが、MERMaidesだとしている。

川島 弘之