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手書き情報を瞬時にiPadへ、DNPが「Livescrive 3スマートペン」法人販売

Livescrive 3スマートペン

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)は5日、紙に手書きした文字や図形をiPad/iPhoneで瞬時にデジタルデータとして保存できる、米Livescribe製デジタルペンシステム「Livescrive 3スマートペン」を企業向けに発売した。ダイワボウ情報システム株式会社(以下、DIS)を販売代理店とし、共同で販促活動を行う。

 「Livescrive 3スマートペン」は、デジタルペンと専用ノートを使って手書きした文字や図形をiPad/iPhoneで瞬時にデジタルデータとして取り込むツール。文字や図形を書く動きに合わせて、ペン先に内蔵された小さなカメラが、紙に印刷された微細などドットパターンを読み取ることで筆跡をとらえる、デジタルペンの技術を利用する。文字認識機能を備えるため、手書きされた文字の座標データを簡単な操作でテキストに変換することが可能。iPadなどにあらかじめ専用アプリ「Livescribe+」をインストールし、ペンとBluetoothでペアリングを行うことで、手書き情報をiPadなどに送信・保存できるようになる。

 また、周囲の音声を手書き情報と同期させて録音することも可能。紙(ノート)の枠外に表示されている“record(録音)”ボタンにペン先で触れると、iPadなどの録音機能が起動して周囲の音声を録音し、手書き情報と関連付けて保存できる。これらデータはメール送信のほか、EvernoteやOneNoteへのアップロードが可能。

紙の手書き情報を瞬時にiPadなどへ取り込む
ノートブック、ジャーナル、替え芯、ペンのキャップは追加購入が可能

 ラインアップは、プロ版と通常版の2種類。プロ版はノートがレザーノートカバー付き専用ジャーナルで、通常版はリングノートとなる。また、プロ版にのみEvernote Premiumライセンス1年分が含まれる。価格はプロ版が2万5508円、通常版が1万9336円。

 DNPは今後、会議、商談、面談、カウンセリング、コンサルティングなどの業務効率化ツールとして販促し、2014年度に1万セットの売り上げを見込む。また、国内ニーズに合わせて、ノートのラインアップ拡充(現在はA4・罫線有り、A5・罫線有り)とAndroid対応のほか、「Livescrive 3スマートペン」を組み込んだ業務支援システムの開発などを進める予定。

川島 弘之