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社内ポリシーでクラウドも管理可能に、マカフィーが新セキュリティスイート

 マカフィー株式会社は14日、あらゆるクラウド環境に最適化されたデータセンター向けセキュリティスイート「McAfee Server Security Suite」を発表した。7月28日から、国内のマカフィー販売代理店を通じて提供する。

 ラインアップは「Essentials」と「Advanced」の2種類。Essentialsには、セキュリティ統合管理ツール「ePolicy Orchestrator(以下、ePO)」、インテルと共同開発したハードウェア支援型エンドポイントセキュリティ「Deep Defender」、不正侵入防止システム(IPS)「Host Intrusion Prevention for Server」、仮想環境向けウイルス対策ツール「MOVE AntiVirus」、デスクトップ・サーバー向けウイルス対策ツール「VirusScan Enterprise」「同 for Linux」が含まれる。Advancedには、これらに加え、無許可や不正なアプリを制御する「Application Control」、変更検知・改ざん防止ソリューション「Policy Contorl」が含まれる。

EssentialsAdvanced
・ePolicy Orchestrator
・Deep Defender
・Host Intrusion Prevention for Server
・MOVE AntiVirus
・VirusScan Enterprise
・VirusScan Enterprise for Linux
Essentialsの内容に加え、
・Application Control
・Policy Contorl

 特長としては、物理・仮想を問わない一元的なセキュリティ脅威の検知・監視機能を提供する。「ePolicy Orchestrator」により、社内・社外(デンターセンター)で稼働する物理・仮想マシン両方のセキュリティ対策状況を監視し、脅威を検知し、その状況を一元的に把握できるという。

 併せて、仮想・物理の両環境向けにIPSやウイルス対策により、情報資産を包括的に保護する。Windows/Linuxのマルウェア対策や脆弱性対策に加え、物理サーバー向けにインテルと共同開発したハードウェア支援型ルートキット対策も提供し、OSより下の階層であるCPUと連動して高度な潜伏型攻撃からITインフラを保護する。

 アプリ制御ソリューションにより、社内システムだけでなく社外のパブリッククラウドにもホワイトリスト型セキュリティ対策を適用できたり、変更検知・改ざん防止ソリューションにより、システム上のデータやコンテンツの不正な改ざんを防げるのも特長だ。

 さらに、パブリック クラウドと社内ITシステムのセキュリティ ポリシーを一元的に管理するための連携ツールを日本で初めて提供する。新たに提供するVMware vSphere、Amazon Web Services、OpenStackの各環境とePOの接続コンポーネントにより、これらの環境をベースにしたパブリッククラウドや外部データセンターに自社ITシステムのセキュリティポリシーを拡張し、企業ごとの要件に応じたセキュリティ管理が可能になるという。

 発売日は7月28日。価格は、AdvancedがOSインスタンスあたり20万7840円(税別)。

川島 弘之