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SLESとRHELに対応したLinuxサーバー管理製品「SUSE Manager」新版

 ノベル株式会社は23日、Linuxサーバー管理ツールの新版「SUSE Manager 2.1」を提供開始すると発表した。今回は、ユーザビリティ、プロビジョニング機能、コンプライアンス/セキュリティ、電力管理機能が強化されている。

 SUSE Manager 2.1は、SUSE Linux Enterprise Server(SLES)とRed Hat Enterprise Linux(RHEL)の両製品を管理できるLinuxサーバー管理ソリューション。オープンソースプロジェクト「Spacewalk 2.1」をベースとしており、資産管理、プロビジョニング、パッケージ管理、パッチ管理、構成管理、再配置機能に対応しており、Linux環境で包括的なライフサイクル管理を実現するのが特徴という。

 今回はまず、セットアップウィザードが改善され、基本ステップを通じて、より簡単・迅速にインストールできるようになった。またWeb GUIの改良により、小型画面向けの閲覧機能が向上。これによって、モバイルデバイスを用いた管理性が改善されているとのこと。

 セキュリティ面では、OpenSCAPへの対応により、構成と脆弱性のスキャンを実行してSCAPのスキャン間で容易に比較を行い、セキュリティを向上させつつ、コンプライアンスチェックを簡単に行えるようにしている。

 このほか、関連する管理アクションをワンステップで実行できる「アクションチェーン」機能や、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)プロトコルを通じて、ベアメタルシステムの電源のオン/オフおよび再起動を行える「無人ベアメタルプロビジョニング」機能も搭載した。

 なおSUSE Manager 2.1は、年間サブスクリプション方式でのライセンス提供となり、参考価格は年間60万円(税別)から。

石井 一志