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オラクル、クロスチャネルマーケティングを実現する「Responsys」

 日本オラクル株式会社は9日、クラウド型マーケティングプラットフォーム「Oracle Marketing Cloud」を拡充したと発表した。

 「Oracle Marketing Cloud」では、顧客データを集約し、ターゲット顧客に対してその興味・関心に合わせた適切なメッセージを届けるなど、高精度なマーケティング・プログラムを設計する包括的な機能を提供している。

 サービスとしては、クラウド型マーケティング・オートメーションの仕組み「Oracle Eloqua Marketing Cloud Service」、ソーシャルメディアチャネルにおける顧客との関係を管理・強化するためのクラウドサービス「Oracle Social Cloud」などから構成されているが、今回、クロスチャネルマーケティングを実現する「Oracle Responsys Marketing Cloud Services」(以下、Oracle Responsys)を、新たに提供開始する。

 その「Oracle Responsys」は、顧客に伝えたいメッセージとして最適なコンテンツの制作と、そのメッセージを配信するタイミングを決めるシナリオ作成、配信先リストの抽出、メール配信機能、データ分析、顧客データ統合を実現するための、4つの機能から構成されているという。

 具体的には、「Responsys Program」によって、顧客プロファイルと行動を基盤に、顧客別に最適なシナリオを設計。「Responsys Campaign」を用いれば、複数のチャネル向けメッセージをUIで作成でき、個々の顧客に適した精度の高いコンテンツが設定可能になる。

 また「Responsys Insight」では、マーケティング活動を改善するために必要なレポーティング機能を提供。最後の「Responsys Connect」は、Web上の履歴やメールの利用に関する行動データ取得を、CRM、アクセス解析ツール、ソーシャルネットワークなどから行える機能を備えており、これらの作業をIT部門へ依頼する必要がなくなるとのこと。

石井 一志