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デジジャパン、クラウド基盤にOracle Database Applianceを導入~14台のサーバーを統合

 日本オラクル株式会社と株式会社アシストは30日、株式会社デジジャパンが、日本オラクルのデータベースアプライアンス「Oracle Database Appliance X3-2」を採用したと発表した。サーバー14台を集約し、運用コストの削減やダウンタイムの最小化などを実現したという。

 寺岡精工グループのIT戦略会社で、クラウドサービスやPOSレジ販売を軸に事業展開するデジジャパンでは、フードサービス統合システム「DELIOUS」、流通業界向け包装ラベルシステム「@LABEL」、クリーニング業界向け店舗管理システム「ASTEMPO for Cleaning」など、さまざまなクラウドサービスを国内、海外向けに展開している。

 それらサービスの基盤となるデータベースシステムでは、アクティブ/スタンバイ構成の「Oracle Database Standard Edition」を中核としたシステムを増強し、サービスの拡充とユーザー数の増大に対応してきた。しかし、クラウドサービスという特性上、24時間365日の安定稼働が必須であることに加え、今後のサービス拡大や、さらなるユーザー数増加を見据え、2013年2月より本格的なシステム刷新に着手した。

 同社では、汎用サーバーでの構築も含めて検討した結果、ダウンタイムの最小化と安定稼働の実現、新システムの構築費用、サービスごとに保守・運用してきた負荷が軽減されることなどを考慮し、Oracle Database Appliance X3-2の採用を決めたという。

 アプライアンスは6月末に設置が完了し、現在は社内検証を行っているデジジャパンでは、7つのシステムで利用していたアクティブ/スタンバイ構成のサーバー14台を1台に集約することで、消費電力、サーバー設置面積の大幅縮小が図れることや、データのインポート速度が従来の7倍から8倍に向上したことなどを評価している。

 なお、新システムの本格稼働は10月初旬の予定で、その運用にあたっては、Oracle Real Application Clusters(RAC)によるダウンタイムの最小化、ユーザー数の増加にも容易に対応できるコア拡張、パラレル処理やOracle Partitioningによるデータ処理性能の向上などを期待しているとのこと。

石井 一志