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ソフトバンクBB、企業向けのクラウド型リモートデスクトップ「Splashtop Business」を販売

 スプラッシュトップ株式会社とソフトバンクBB株式会社は26日、スラッシュトップ製品に関する販売代理店契約を提供すると発表した。これに伴いソフトバンクBBでは、リモートデスクトップサービス「Splashtop Business」を同日より提供開始する。このサービスの提供は、世界で初めてという。

 Splashtop Businessは、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイスからオフィスに設置したPCを操作できる、企業向けのサービス。スラッシュトップでは、ワールドワイドで1400万以上のダウンロード実績を持つスマートデバイス向けリモートデスクトップソフト「Splashtop 2」をベースに、企業向けにアカウント管理やアクセスログ機能などの機能を強化した「Splashtop Enterprise」を提供しているが、Splashtop BusinessはこれをSaaS化したものである。

 クラウドサービスであるため、専用のサーバーを別途用意したり運用したりする必要はなく、Web上で登録作業を行うだけで、すぐに始められる容易さがメリット。このサービスによりユーザーは、Windows OSでしか動作しないソフトや、モバイル環境からは直接アクセスできない社内の業務システムなどを、iPadをはじめとしたスマートデバイスから利用できるようになる。また、データを持ち出さずに操作・閲覧のみを可能にしたいという企業のニーズも満たせるとのこと。

 価格は、1ユーザーあたり月額800円(税別)。スマートデバイスは、iOS 5.0以降のiPadとiPhone(iPhoneは3GS以降)、Android 3.1以降のタブレット、Android 4.0以降のスマートフォンに対応する。一方、ストリーマー(接続される側のPC)は、Windows XP以降、Mac OS X 10.6以降をサポートしている

 なお、販売はソフトバンクBBの国内販売網を通じて行われる予定。ソフトバンクBBが提案するスマートデバイスと、スラッシュトップが提供するリモートデスクトップソリューションをワンストップで提供することにより、社員50名以下の中小企業や部門単位での利用を中心に、クラウド型のワークスタイルを提案可能になるとしている。

石井 一志