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SAPジャパン、ペタバイト級のデータ分析が可能になった「Sybase IQ 16」
カラム型データベースエンジンの新版
(2013/6/12 14:23)
SAPジャパン株式会社は12日、データウェアハウス(DWH)のデータベースエンジン新版「SAP Sybase IQ 16」を第4四半期(2013年10~12月期)に発売すると発表した。
SAP Sybase IQは、SAPのリアルタイム・データ・プラットフォーム(RTDP)戦略の中で、SAP HANAのニアラインストアとして位置付けられる製品。ビッグデータと呼ばれる膨大なデータの高速分析を可能にする。
新版では、ペタバイト級の容量への対応とリアルタイム性の向上に向け、多数の新機能が追加された。大容量への対応としては、カラムストアのページ内部構造の変更によって圧縮効率を改善するとともに、FPインデックスの効率化を図り、ストレージ容量を削減。I/Oを減少させ、より大規模なデータにおいても効率的なデータアクセスを可能にした。
リアルタイム性の向上としては、インデックスとカラムへのロードをマルチスレッドにより同時に実行できるようにロードの内部処理を完全並列化。また、スケールアウトによるMultiplex環境において、クエリ分散が可能な場合、各ノードのキャッシュの状態を考慮し振り分けられるようになった。従来のように単にCPU使用率で分散するのではなく、クラスタ間でキャッシュリソースを有効活用できるため、今まで以上に高速な分析が可能になる。
このほか、LDAPサーバーとのセキュアなコミュニケーションにより、LDAPをサポートする各ベンダのディレクトリサービスと接続することが可能に。また、ロールベースのアクセス制御も可能となり、権限付与操作を個別に設定できるだけでなく、権限伝達の制御が簡単に行えるようになった。