ニュース

モスバーガー香港の店舗システムを富士通のSaaSで構築

 株式会社モスフードサービスは、モスバーガーの海外店舗展開施策として、店舗の運用効率化を図るために、富士通株式会社のフードサービス業向けSaaS型業務支援ソリューション「CloudStage F」を導入した。4月に香港の13店舗に導入し、今後ほかの海外店舗にも順次展開する予定という。

 モスフードサービスは、1991年2月に台湾台北市にモスバーガーを出店して以来、海外事業展開を加速しており、現在ではアジアを中心に310店舗(2013年4月末現在)まで拡大している。

 海外事業を展開する上で、海外の店舗システム導入はマルチベンダーで進めてきたため、POSデータが日本側と統一されていない点や、POSデータから売上情報をExcelで手集計しているなどの課題があり、海外店舗と日本側のシステム連携を効率化する必要があった。

 これを解決するため、多言語対応フードサービス業向けSaaS型業務支援ソリューション「CloudStage F」を採用した。同システムは海外店舗からインターネットを介し、富士通の国内データセンターにある「CloudStage F」にアクセスして使用する。システムは日本語、英語、中国語(簡体文字、繁体文字)に対応するため、既存のPOSをそのまま活用し、クラウド上で見える化された売上管理業務を行えるという。

 モスフードサービスでは、本社側の経営層が海外店舗売上をよりタイムリーに把握することで、スピーディな経営判断が可能になるとされる。4月にまず香港13店舗でシステムを稼働し、順次ほかの海外店舗にも展開していく。

(川島 弘之)