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日立システムズ、湘南学園へスクール向けクラウドを提供

校務効率化と生徒の安心・安全に寄与

 株式会社日立システムズは31日、学校法人湘南学園の次期システムとして、同社が提供するスクール向けクラウドシステムが採用されたと発表した。

 湘南学園は、幼稚園から高等学校までを持つ総合学園ならではの特色創出を目的に、先進的な情報システムの導入を検討。一方で情報システム全体の運用・保守効率性や東日本大震災の教訓を踏まえ、生徒の安心・安全の確保に寄与するシステムの導入も検討していた。

 日立システムズは豊富な導入実績を持つクラウドサービスに自社保有のデータセンター、コンタクトセンター、保守サポートなどを組み合わせて提供できる強みを生かし、生徒や教職員のコミュニケーション活性化や安心・安全に寄与し、校務の利便性を向上するスクール向けクラウドシステムを湘南学園に提案し、採用された。

 同システムでは、入試情報、成績管理、出欠管理などの業務系システムや経営管理システムを、高信頼・校セキュリティなネットワークやデータセンター、コンタクトセンター、保守サービスと合わせて提供する。また、メール・スケジュールなどの情報系システムに「Microsoft Office 365」を採用することで、校務の効率化・スピードアップへ貢献する。

 また、eラーニングシステムやTV会議システムの提供により遠隔授業を可能にし、いつでもどこでも学べるバーチャルスクールを実現。学園内SNSや学内・学外へ情報提供するWebシステムなどにより、生徒同士や生徒と教師のコミュニケーションを活性化する。

 生徒や教職員の安心・安全については、生徒の登下校を教職員や保護者が確認・管理できるクラウドサービスをはじめ、防犯カメラシステム、災害時の安否確認システム、重要データの遠隔地バックアップなどを提供し、これを実現。

 日立システムズでは、2013年度から湘南学園のスクール向けクラウド構築に着手し、2015年度までに順次システムを導入していく予定。また、全国の一貫校へもスクール向けクラウドを提案していく予定だ。

(川島 弘之)