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富士通、サプライチェーンの事業継続能力を評価・管理するクラウドサービス

 富士通株式会社と株式会社富士通総研は21日、取引先のサプライチェーンの事業継続能力を評価・管理する「サプライチェーンリスク管理サービス SCRKeeper(エスシーアールキーパー)」(以下、SCRKeeper)を発表した。4月1日よりSaaS形式で提供開始する。

 サプライチェーンの事業継続能力の評価を、2007年から富士通自身で実施しているほか、30社以上の顧客に対してコンサルティングサービスとして提供してきた。今回提供する「SCRKeeper」は、トヨタ自動車のシステムをベースに、クラウドサービスとして富士通がサービス化したもの。大規模な災害が発生した場合に、取引先のサプライチェーンの事業継続能力や、地域的な被害想定から災害発生時に自社に与える影響範囲の特定、復旧時間などを、平時から定量的に分析できる。

 また、公的機関から提供される最新のハザードマップを随時取り込み、災害ごとの取引先所在地の被害予測・評価を行えるため、災害発生時の被害想定を視覚的に実現する点も特長。災害発生時には、取引先から被災状況報告を集約する機能を持つので、迅速な代替調達先の選定、生産管理の調整、取引先への対応を支援可能とのこと。例えば、生産停止が発生する対象製品の特定や、生産開始時期などの推測を行えるとしている。

 価格は、月額30万円から。

(石井 一志)