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KVH、大阪で2拠点目となる都市型データセンターを開設

 KVH株式会社は7日、大阪で2番目となるデータセンター「KVH大阪データセンター2(ODC2)」を、4月1日に開設すると発表した。これによって、大阪・関西エリアでのデータセンターサービス需要に応えるという。

 「KVH ODC2」は、大阪市に位置する都市型データセンター。キャリアニュートラルなネットワークアクセス機能を備えるティア3+レベルの施設で、東京・大阪の計4カ所にあるKVHのデータセンターと光ファイバーで直接接続されるため、これらの施設を利用する顧客企業は、各データセンターの相互接続を容易に行えるという。

 当初は500kVAの電力と約200ラックが利用可能で、今後は、最大1MVAの電力と約400ラックの規模まで拡張される予定。各階に導入された生体認証システムとスタッフの監視により、多層構造の物理的なセキュリティを確保した。また、免震設計を含めた災害対策機能を完備しているので、BCP(事業継続計画)での利用にも向く。

 環境面についても、気を利用したフリークーリングなどの冷却システムと、太陽エネルギーシステムなどの自然エネルギーを活用し、PUE値を1.4に抑えているとのこと。

 用途としては、関西圏のビジネスに最適なプライマリデータセンターとしての利用に加えて、東京を拠点とするビジネスに向けた、セカンダリサイトとしての訴求も行う考えだ。

(石井 一志)