NEC、クラウドサービス提供の中核拠点「NEC東京第三データセンター」を開設


 日本電気株式会社(以下、NEC)は17日、クラウドサービスの中核拠点として、「NEC東京第三データセンター」を設置すると発表した。12月からのサービス開始を予定する。

 「NEC東京第三データセンター」は、クラウドサービス提供環境の強化や、企業の事業継続/災害対策(BC/DR)ニーズへの対応を目的に設置されるデータセンター。災害リスクが低いほか、都心から電車で1時間以内にたどり着ける、災害時交通規制対象外の立地にあり、都内では最高クラスというPUE 1.5以下を目標として設計される。

 また、2回線受電方式(本線予備線受電方式)を含む冗長化された電源設備に加えて、停電時などに無給油で冷却設備も含めて72時間以上の給電が可能な自家発電設備を設置する。

 セキュリティ面でも、24時間365日の有人監視、生体認証と不正通行を防止するシステムが導入され、厳重な入退室管理を実現。FISC発行の「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」の設備基準に準拠しているとのこと。

 なおこのデータセンターは、既設のNEC関西第二データセンターを始めとする主力データセンター間とのネットワーク接続・統合運用監視を実現しているため、顧客企業は複数のデータセンターを組み合わせてBC/DR対応などで利用可能。さらに統合運用監視は、専門の運用要員が一元的に行っているので、データセンターに依存しない均質かつ高品質な監視・運用を提供するとしている。

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(石井 一志)
2012/7/18 11:42