日立、レガシー/フルIP両対応のハイブリッド型IP-PBX「CX-01」


CX-01

 株式会社日立製作所(日立)は19日、大・中規模企業向けのハイブリッド型IP-PBX「NETTOWER CX-01」を発表した。2月1日より販売する。

 CX-01は、従来の電話回線への接続を中心としたIP-PBX「NETTOWER CX9000IP」と、フルIP対応のIP-PBX「IPTOWER-SPシリーズ」の既存製品を統合・刷新したハイブリッド型IP-PBX。スマートフォン内線化やビデオ会議システムなどのコミュニケーションツール連携を可能にするとともに、レガシー構成のシステム機能も継承することで、停電時の通話などBCP(事業継続計画)のための高信頼性も実現するという。

 スマートフォン向けには、「スマートフォン用内線アプリケーション」(オプション)を提供。Android端末を内線通話として、社内では無線LAN、社外では3G回線で保留・転送といった機能が利用できる。また、通信事業者が提供するFMC(Fixed Mobile Convergence:ケータイ内線電話化)サービスをより便利に利用できる「FMC用電話帳アプリケーション」(オプション)も用意。Android端末にインストールすることで、全社員の電話帳閲覧や在席確認、ならびにクリックtoコール(電話帳からの発信)などが可能になる。スマートフォン自体に電話帳データを登録する必要がないため、端末紛失時も情報漏えいの心配がないという。

スマートフォンでの内線利用イメージ

 また、ビジュアルコミュニケーションを実現するため、タッチパネル画面操作の次世代端末「IPメディアホンT01」を同時に発売。同端末で内線通話やテレビ会議、インターネットアクセスも行える。液晶表示部(無線LAN搭載)を取り外し、持ち運んで利用することも可能。PC向けにはソフト型「ビデオ会議フォン」を用意し、特別な会議サーバーを経由することなく、最大4者間での簡易ビデオ会議を実現。同社のビデオ会議システム「NetCS-HD」と連携させることで、自席のPCで多地点ビデオ会議も可能にしている。

 CX-01ではこのほか、オプションサーバー「APIサーバ」が提供される。このAPIを使用することで業務アプリケーションとの連携も可能。CX-01筐体では、従来製品と比べ、体積を約25%、消費電力を約40%削減している。

 CX-01の価格は、最大収容内線数が1024の「タイプS」が152万2500円から、1万6384の「タイプL」が210万円から。日立では年間3000システムの販売を目指す。

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(川島 弘之)
2012/1/19 14:39