ライブドア、分散オブジェクトストレージシステム「STF」をオープンソースソフトとして公開

自社サービスで利用中、すでにオブジェクト数4億個を管理


 株式会社ライブドアは22日、新しいサービスのための実験ラボ「EDGE」において、分散オブジェクトストレージシステム「STF」を提供すると発表した。オープンソースソフトウェア(OSS)として公開されており、同社のサイトからダウンロードできる。ライセンスはArtistic License 2.0。

 「STF」は、コモディティソフトウェア/ハードウェア上で動作する分散オブジェクトストレージシステム。Apache、MySQL、Q4M、memcached、PerlなどのOSSで実装可能なほか、破損時の自動修復する機能、ゼロダウンタイムでストレージの追加や削除を行える機能などを搭載した。クライアントとはHTTPで通信する。

 ライブドアによれば、「STF」を用いると、高価な専用ストレージを使用することなく、大量のデータを保存・参照できるようになるとのこと。また、既存のオープンソース技術で作られているため、運用に際して新たなノウハウを学習する必要がなく、専用ストレージに比べて運用コストが低く済む点もメリットという。

 なお、すでに「ロケタッチ」や「ライブドアブログ」の画像アップロードなどで利用されており、2011年末の時点でオブジェクト数4億個、13億エンティティ、70TB程度のデータを管理しているとのこと。またデータ転送量も、ピーク時に400Mbpsを特に問題なくさばけているとしている。

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(石井 一志)
2011/12/22 17:00