SCS、Cloud.comのクラウド基盤構築ソフト「CloudStack」などを販売開始


 住商情報システム株式会社(以下、SCS)は20日、米Cloud.comと代理店契約を締結し、同社の製品を国内で提供すると発表した。

 Cloud.comが提供する主力製品のうち「CloudStack」は、複数のハイパーバイザー製品と組み合わせて、クラウド環境を迅速に構築できるクラウド基盤構築ソフト。管理サーバー1台、仮想マシン実行用サーバー5台を最小構成とし、構築の初期コストを抑えたクラウド環境のスモールスタートが可能なほか、サーバー、ストレージ、ネットワーク機器といったハードウェアと、各種ハイパーバイザーとを組み合わせ、複数のハイパーバイザー環境でのプライベート/パブリッククラウドの構築、運用管理を行える。

 もう1つの「CloudPortal」は、CloudStackと連携して利用する管理ポータル。セルフサービスのアカウント作成をはじめ、既存の認証システムの連動によるシングルサインオンや、リソースの利用状況をビジュアル化してレポートするダッシュボード機能などを備えている。

 CloudStackとCloudPortalの価格は、最小構成で150万円(税別)から。システム構築費用が250万円(税別)から。また導入コンサルティング、監視・運用、保守など各種支援サービスが個別見積もりとなっている。

 なおSCSでは、両者を組み合わせ、クラウドサービスを提供するための機能がすべてそろったオールインワンソリューションとして提供することで、企業のプライベートクラウド環境構築や、クラウド事業者のサービス展開をトータルに支援していく考え。販売開始から1年間で10セット、3年間で100セットの販売を見込んでいる。


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