日本HP、ハイブリッドクラウドを迅速に構築・管理できるソフト群

リソース要求をポータルで一元管理、自動で環境構築


執行役員 HPソフトウェア事業統括の中川いち朗氏
HP Cloud Service Automationのビジョン

 日本HPは26日、プライベート・パブリッククラウドが混在するハイブリッド環境におけるクラウドサービスの構築・管理を自動化するソフト「HP Cloud Service Automation 2.0(CSA2.0)」を発表した。その中核となる「HP Foundation Server software」を6月1日より販売する。

 CSA2.0は、マルチベンダー環境でネットワーク、サーバー、ストレージ、アプリケーションのプロビジョニングを行えるとともに、ハイブリッドクラウド環境におけるITリソースの管理・制御を通じて最適なリソース調達を可能にするソリューション。

 同社は従来より「BladeSystem Matrix」をベースに迅速にプライベートクラウドを構築する「CSA for Matrix」を提供しているが、今回のCSA2.0では、パブリッククラウドも含めたハイブリッド環境の管理を、よりインテリジェンスに行えるという。

 具体的には、新たにセルフサービスポータルが搭載された。ユーザーのITリソース要求は同ポータルで一元管理され、利用レポートなども提供される。さらに、事前設定された4000以上ものワークフローテンプレートによって、クラウドサービスの提供から終了までを自動的に実行。「従来はリソースの配備までだったが、CSA2.0では利用開始から終了までクラウドのライフサイクルすべてを管理できるのがメリットだ」(執行役員 HPソフトウェア事業統括の中川いち朗氏)。

CSA2.0の概要。新たにポータルなどを備えるアーキテクチャ概要。青が既存製品、オレンジが新製品

 CSA2.0の価格は、頭脳となるHP Foundation Server softwareが560万円(税別)、複数のシステム・プロセスを制御する「Starter Pack」が720万円(同)、OS・アプリケーションの自動プロビジョニング、死活監視、性能情報収集を担う「CSA for Matrix」が928万円(同)。いずれも必須となる。

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