FOMA網経由でノートPCを遠隔ロック、ドコモとSymantecが技術開発へ

　NTTドコモ（ドコモ）と米Symantecは、ノートPC向けの情報漏えい対策ソリューションの共同開発で合意した。2011年度第2四半期にドコモからの提供開始を目指し、開発を進めていく。

　同ソリューションは、ドコモのFOMAネットワークを通じて、遠隔からノートPCの起動をロックしたり、ノートPCのHDD内のデータを無効化したりすることで、紛失・盗難などによる情報漏えいを防止するもの。

　具体的には、PCの起動をロックし暗号化されたHDDへのアクセスを無効化する「インテル アンチセフト・テクノロジー」に対応したノートPCに対し、Symantecの「PGP Whole Disk Encryption with Remote Disable＆Destroy」と、ドコモのFOMAネットワークを連携させ、SMSメッセージの送信により遠隔からノートPCを制御する。

　SMSメッセージはローミングにより海外にも送信できるため、日本国内だけでなく海外での紛失・盗難対策にも利用できる。また、SMSメッセージを受信する通信モジュールは、エリクソン製の3G対応通信モジュール「F5521gw」を予定しており、ノートPCの電源が入っていない状態でも遠隔制御を実現する。同モジュールを搭載し「インテル アンチセフト・テクノロジー」に対応したノートPCであれば、PCメーカーにかかわらず利用できるのも特長となる。