NEC、コンテナ型などを活用する「エコモジュラーデータセンター構築ソリューション」


 日本電気株式会社(以下、NEC)は7日、モジュラー型データセンターを構築する「エコモジュラーデータセンター構築ソリューション」を同日より販売開始すると発表した。コンサルティングと省電力製品の選定・提供から、ファシリティ設計、施工、運用、保守サポートまでを、NECがワンストップで対応する。

 エコモジュラーデータセンター構築ソリューションは、省電力・省スペースのデータセンターを短期間で構築するソリューション。モジュール単位での柔軟な拡張に対応するため、初期投資を抑えたデータセンターの構築と、ビジネス拡大に合わせた柔軟な拡張が可能という。

 具体的な構成要素としては、企業の空きフロアスペースを有効活用する「フロアDCモジュール」と、コンテナを活用し、最大40%の省電力化が可能な「DCモジュール」を利用する。

 前者は、既存のデータセンターや企業のフロアをパーティションなどで仕切り、オフィススペースと共存できるデータセンターを構築するもの。ラック型空調機、電源設備などをあらかじめめ選定し、モジュールとして一定エリアの気流が最適になるよう高密度に配置することで、省電力、省スペースを実現するとした。

 後者のDCモジュールは、データセンターに必要なサーバー、ストレージ、ラック、冷却・消火設備などをコンテナ内に収納したもの。専用ビルなどの建設期間やコストが不要になるため、通常は2年程度必要なデータセンター構築を、3カ月に短縮できるという。NECでは、企業のオープンスペースや駐車場などに基礎工事を伴って設置する「屋外設置タイプ」と、輸送可能なコンテナを空き倉庫などに設置する「屋内設置タイプ」を用意し、さまざまな局面に対応するとした。

 価格は、フロアDCモジュールが2000万円(税別)から、屋外設置タイプのDCモジュールが5000万円(税別)から、屋内設置タイプのDCモジュールが2800万円(税別)から。

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(石井 一志)
2011/2/7 11:33